2013/06/14
【よもやま話】出雲の常識・日本の非常識!?
出雲地方に住む人は「そば」は冬の食べ物であり、夏は「そうめん」というのが常識です。夏に「そば」を食べる習慣はありません。
夏に横浜で仕事をした時に、仕事先の方とそば屋さんに入ろうとして、長い行列が出来ていて驚きました。
自分の中に「そばは 冬のたべもの」というイメージがあったからです。
『そばは夏!よく冷えた「ざるそば」をキンキンに冷やしたつゆに付けて薬味を効かせサラッと頂くのが一番!』と言われるとナルホド すごく美味しそうではありませんか!
もし「蕎麦=冬」のイメージが出雲地方特有のものなら、それは出雲大社の影響があるかも知れません。
出雲そばの起源は神在月の参拝者に「釜揚げ 」のそばを振舞ったことからとされています。
「釜揚げ 」は、そばを茹でたお湯と一緒につゆを加えて出来上がり。
年越しそばはもちろん、初詣の時も昼は「割子(わりご)そば」です!
「割子」は参拝客用のお弁当として受け継がれてきました。
そのため、寒い時期の食べ物というイメージが、出雲地方のわれわれの体にすり込まれているのかもしれませんね!
食欲のない暑い時期に、高血圧や動脈硬化の予防に効果のあるルチンやへミセルロースを多く含み、良質なたんぱく質やビタミン・ミネラル豊富なそばを食べる習慣もいいですね。
ヘルシーで美味しい香り高い出雲そばを、この夏は食べましょう!
< 割子そば >
昔は出雲大社参拝客のお弁当でした。
割子が現在の丸い形になったのは明治時代で、それまでは四角い重箱型のお弁当箱だっだそうです。